XEBEC自動調整スリーブ の使い方

取扱説明書ダウンロード(φ06, φ15)
取扱説明書ダウンロード(φ25, φ40)

装着可能な装置

XEBEC自動調整スリーブを定位置停止できる装置に取り付けることができます。

線材の突き出し量について

1回の動作で0.05mm~1mmの突出し量を設定できます。補正量は0.05mm単位で任意に調整可能です。
 
摩耗量に応じて事前にプログラムした設定分だけ突出しが補正されます。

加工数量による決定
例) アルミ部品Aのバリ取り加工 加工全長200mm
 
【前提】 
1ワーク加工毎 → ブラシ2μmの摩耗
100ワーク加工時(=加工長20,000mm)⇒ブラシ0.2mm摩耗
 
【調整サイクル】
100ワーク加工毎に0.2mm分のラック通過動作をプログラムし、ブラシ長を自動補正する。

加工長による決定
鋳鉄部品Bの研磨・エッジ仕上げ加工 加工全長1,500mm
 
【前提】
1ワーク加工毎⇒ブラシが50μmの摩耗
 
【調整サイクル】
加工長1500mm(=1ワーク加工)毎に50μm(0.05mm)のラック通過動作をプログラムし、ブラシ摩耗分を自動補正する。

推奨したい運用方法3パターン

パターン①:1回加工1回調整

1回のバリ取り加工で摩耗した分だけを、加工直後に補正する方法です。
加工直後、ラックにスリーブを通してブラシ突出し量を加工前の状態に戻します。

パターン②:数回加工1回調整

数回のバリ取り加工で発生した累積摩耗量を、1回の調整で補正します。
連続で数回のバリ取り加工を行い、それによって発生した摩耗分だけを加工数回に1回ラックにスリーブを通してブラシ突出し量を加工前の状態に戻します。

パターン③:1回加工1回測定たまに調整

機内センサを使用してブラシ摩耗量を計測し、任意の摩耗量が発生したときのみ補正する方法です。
バリ取り加工後、機内センサでブラシの摩耗量を計測し、突出し調整が必要かどうかを判断させて、必要な場合のみラックにスリーブを通してブラシ突出し量を加工前の状態に戻します。

運用3パターンごとの長所と短所

パターン①:1回加工1回調整

長所

考え方とプログラムがシンプルである。
カウンタが1つのみで良い(工具寿命用)。

短所

最小調整量の影響で1回あたりの摩耗量が50μm以上発生しなければならない。
突出し調整の動作が毎回発生するため加工時間がかかる。
摩耗量の事前把握が必要(摩耗量は予測値)。

パターン②:数回加工1回調整

長所

1回あたりの摩耗量が小さくても問題ない(摩耗量:50μm以下/回)。
パターン①のサイクルタイム短縮が望める(突出し調整が数回に1回になるため)。

短所

複雑なマクロプログラムが必要(突出し調整を行うかどうかの判断プログラム)。
カウンタが最低でも2つ必要(工具寿命用+突出し調整判断用)
摩耗量の事前把握が必要(摩耗量は予測値)。

パターン③:1回加工1回測定たまに調整

長所

実測値に対する正確な突出し調整が可能。 カウンタは1つのみ(工具寿命用)。
摩耗量の予測ために事前把握をする必要がない。
1回あたりの摩耗量が小さくても問題ない。

短所

機内センサが必要。

センサリングの時間がかかる。

要所でマクロプログラムが必要。

運用3パターンごとの動作イメージ

運用3パターンのそれぞれの動作の流れを説明します。
以降の説明では、XEBEC自動調整スリーブと付属品であるラック以外に、対象工作物と機内センサが登場します。
配置状況は下図をご確認ください。


パターン① 1回加工1回調整


パターン② 数回加工1回調整

*動画はパターン①と同じです。


パターン③ 1回加工1回測定たまに調整


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