葵精機株式会社様 採用事例

真空装置部品のカッターマーク除去・研磨自動化

本音のリクエストを出してもらい、
「磨き」の作業時間を3分の1に

導入による成功のポイント

  • 1台に何時間もかかっていた「磨き」の行程。それを解消すべくXEBECブラシ(旧称:カッティングファイバー)を導入。
  • サンプルを元に本音のリクエストを出しながら、よりよい仕様にアレンジしていった。
  • 導入後は磨き作業が短縮し、作業者の負担が軽減。葵精機の大切な技術となった。

ずっと悩んできた「磨き」の苦労を、新たなファイバーの技術で解決

半導体の製造にかかわる真空装置部品製造に特化した、葵精機株式会社。
同社では数年前から、切断加工したアルミの表面を手で磨く作業が増大し、現場の悩みとなっていました。
そこで導入されたのが、ジーベックのXEBECブラシ。「手作業を減らし、省力化を実現したい」という思いのもと、製品の使用が始まりました。
 
導入を思い立った葵精機小田栄工場の小澤行博(おざわ ゆきひろ)部長と、現場で働く宮永昌和(みやなが まさかず)氏を迎え、ジーベック営業担当の赤尾友和(あかお ともかず)とともに、使用に至った経緯やその後の変化などを話しました。


 
赤尾(ジーベック):どのような背景から、導入に至ったのでしょうか?
 
小澤(葵精機):私たちの工場では、半導体の中にある「ICチップ」を作るための真空装置部品を製造しています。その過程でアルミ切削加工すると、表面にどうしても細かな線ができてしまうんですね。それをなくして滑らかにするため、手作業で磨く必要があるのですが、この作業がどんどん増えていました。

葵精機株式会社 第二事業部 小田栄工場 担当部長 小澤氏

宮永(葵精機):ICチップは、半導体の「心臓部」といわれる大切な部分。わずかなズレも許されないので、磨き作業はとても重要なんです。だからこそ、現場で磨く作業者の負担はかなりのもので、なかには1台のパーツを磨くのに6時間かかることもありました。もし磨き時間から逆算して納品スケジュールを立てたら、とんでもないことになる状況だったのです。

葵精機株式会社 第二事業部 小田栄工場 製造第一グループ 宮永氏

小澤:磨く人にとっても、隣にパーツをガンガン積まれていく中でひたすら磨かなければいけません。そのストレスは相当なもので、ずっと「なんとか機械でできないか」と考えていました。
 
赤尾:現場の方にとっては、磨くという手作業が大きなストレスにもつながっていたんですね。

面白そうな“ニオイ”を手掛かりに、さっそく電話で相談

小澤:これは個人的な話ですが、僕は10年前から「省力化」を自分の目標にしていました。可能な限りは機械に作業させて、従業員は5時に帰ればいいと。後日、その話を赤尾さんにしたらすっかり共感してくれて、僕の信者になってくれましたよね(笑)
 
赤尾:はい、小澤部長のお話には感銘を受けました(笑)。省力化や自動化に対する思いが強く伝わってきたんです。
 
宮永:僕自身も、現場で働く中でなんとか作業を自動化できないかと思っていたんですね。特にその中でも悩んでいたのが、磨きの行程でした。
 
赤尾:そういった背景があって、XEBECブラシを導入することになります。実際に動き出したのは、もう5〜6年前になるでしょうか。
 
小澤:そうですね。工業系の企業が集まる展示会で、たまたまXEBECブラシを見かけて。そこで初めてこの製品を知ったのですが、なんとなく面白そうなニオイがしたんです。僕は、普段から直感で判断してしまうタイプなので(笑)。ただ、当時のXEBECブラシは表面を磨くものではなく、金属を加工したときに出るバリ(※ささくれのようなもの)を取るための製品だったんです。それでも、これをなんとかウチの磨き作業に応用できないかと思って、すぐにジーベックさんに相談しました。
 
赤尾:そこで初めて小澤部長とお会いして、いろいろなご要望をお伺いしました。それを参考にして、社内でも磨き試験などを並行して進めながら、テスト用のデモ機を用意し、お渡ししましたね。

切削工具と並ぶXEBECブラシ

無理難題を言いたくなる、フラットな関係

小澤:赤尾さんには、「100%のベストでなく、ベターの物ができればいい」と最初に言いました。磨き作業のすべてをXEBECブラシでできなくてもいいから、とにかく手作業の時間を少しでも減らしたいと。そういう話をしたら、赤尾さんはまんまと僕にダマされて、すぐにデモ機を送ってくれましたよね(笑)
 
宮永:そのあとは、僕のほうでデモ機を実際に使って、加工後仕上がりのデータを収集。細かな条件調整などお手伝いしてもらいながら、当社の求めていた磨き作業に適した形でツールを導入することが出来ました。
 
赤尾:その時期は、頻繁に何度もやり取りさせていただきました。私たちにとっても、あのやりとりから学ぶことは多かったと思います。
 
宮永:あのときは僕が無理難題ばかり言ったので、大変だったと思います(笑)。それでも、つねにレスポンスよく対応してもらいました。たとえば、XEBECブラシのホルダー部分はそれまで金属製だったのですが、僕らはアルミのパーツを扱うのでパーツとホルダーが万が一ぶつかると傷がついてしまいます。そこで、「ホルダーを樹脂にしてほしい」とリクエストして……。それにもしっかり応えてくれて、とても助かりました。

赤尾:当時まだ販売準備中だった樹脂製のホルダーは、今では一般販売しています。僕らにとってもお客様のニーズにタイムリーにお応えでき非常にうれしかったです。
 
小澤:一連のやりとりからは、「相手の会社の力になりたい」という気持ちが伝わってきましたよ。物を売る商売は、やはり人が大切ですから。対応の良さは印象に残っていますね。
 
宮永:ジーベックさんは、なぜだか無理難題を言いたくなるんですよね(笑)。当時それに向き合ってくれて、ありがたかったです。

電話一本で力になってくれるブレイン。そういう存在であり続けてほしい

赤尾:このような準備期間が数週間ほどあって、本格的な導入となりました。実際に使ってみて、どういった変化がありましたか。
 
宮永:磨き作業にかかる時間は、3分の1ほどになりましたね。6時間かかっていたパーツも、2時間かもしくはそれ以下になりました。手での磨き作業は、ずっと向かい合ってやり続けなければならない過酷なものなので、現場は本当に助かっています。それ以来、当初導入した加工部位のみならず、よりXEBECブラシを使う部分は増えていますし、今やなくてはならないツールですよ。

葵精機株式会社 第二事業部 小田栄工場 担当部長 小澤氏

小澤:あまりにも磨きの精度がよくなったので、取引先が戸惑うこともありました。葵精機の大切な技術を、XEBECブラシは確立していますよ。
 
宮永:磨き時間が短縮されたので、納期までのサイクルも早くなったんですよ。そのおかげで納品できる品数が増えました。ということは結果的に忙しいままなんですけど、それはそれでうれしい悲鳴ですよね(笑)。
 
赤尾:ありがとうございます、そう言っていただけるとうれしいです。これからも、色々とお力になれればと思います。
 
小澤:そうですね。仕事で大切なのは、「電話一本で力になってくれるブレインを何人作れるか」だと思っているんです。ぜひこれからも、そういう存在でいてください。
 
宮永:こちらは無理難題を言ってばかりですが、その中でお互いに試行錯誤できるのはよい関係だと信じています。これからもどんどん無茶を言わせてください。
 
赤尾:はい、ぜひ今まで通り言っていただければうれしいです(笑)。今後ともよろしくお願いいたします!

葵精機 小澤氏・宮永氏、ジーベックテクノロジー 赤尾

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